福島県本宮市。
『浪曼群盗』誌を良平さんと一緒に立ち上げた、学生時代からの友人の新城明博さんの故郷です。
新城さんのご実家は、末廣酒造(現在の本社は会津若松市)の本宮支店でした。
良平さんと新城さんとは、銚子と本宮、遠く離れながらも互いにお互いの家を頻繁にたずね、家族ぐるみの交流をしていたそうです。
良平さんの見た風景を追ってみたく、福島県本宮市をたずねてみました。
JR本宮駅構内。
『イヨマンテの夜』で有名な歌手・伊藤久男の出身地でもあるため、伊藤久男の紹介とピアノが展示してありました。
映画ファンの間で有名な本宮映画劇場。
建物は100年以上も前に建てられ、学生時代の良平さんが新城さんを訪ねて行った頃は「本宮座」という劇場でした。良平さんも入ったことがあるかもしれませんね。
予め予約していくと、元は池袋HUMAXシネマズにあったという椅子に腰かけたオーナーの田村さんが待っておられ、建物や映画館当時の頃のお話をしてくださいます。
建物完成当時の大工さんのお名前が入った資料が最近になって見つかったなど興味深いお話が聞けました。
とてもやさしくお話ししていただき、2時間くらい滞在してしまいました。
本宮駅の東側を流れる阿武隈川。
良平さんと新城さんは泳いで遊んだこともあったそうです。
新城さんのご実家の(今はもうありませんが)末廣酒造本宮支店だった場所の向かい側にある、『菓匠きねや』さんのイートインコーナーでお茶しました。
昔の本宮は福島の玄関口としてかなり賑わった町だったそうで、今でもお菓子屋さんが数多くあります。
本宮市立歴史民俗資料館(写真は本宮市のHPからお借りしました)。
大正13年に建てられた電気会社の建物だそうで、良平さんもきっと前を通ったことがあったと思います。
中には新城さんのご実家の酒屋さんで使われていた当座帳、戦後すぐの本宮市街の航空写真などが展示されていました。
月曜日休館、入館無料です。
https://www.city.motomiya.lg.jp/map/035.html
石雲寺。
新城家と伊藤久男のお墓があり、お墓参りをさせていただきました。
1960年代初めにお父様を亡くしてからどのような心境の変化があったのか、3代目の酒屋の主となるところをご家族に譲り、郡山へ転居、詩人として生きた新城さん。
新城さんについてはまた別の機会にご紹介しますね。