東映出演中にフリーになった2年後、古巣の松竹で「日本脱出」以来の出演。
今度は松竹で嬉しい初主演!
全国の内田良平ファンの皆さーん、良平さんづくしですよー!
体操してるのか?といいたくなるような「日本脱出」の桑野みゆきとの絡みは、今度はばっちり素敵なラヴシーン★
けれど、せっかくの主演なのに、観るのは2回目なのに、すっかり内容を忘れていた。
まあ、印象に残っていない、要するに名作とは言えないということで。
最後に刑事の山形勲の独白で、良平さんの悲しい過去が判明するので、忘れていて丁度良かったんですけどね。
それでも唯一覚えていたのは音楽。
良平さんが自室で一人でよく聴く曲はメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲。
相手役の謎の女、桑野みゆきが頻繁に聴く曲は、佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」(いずみたく作曲 1969年)と間違えるほど似ている歌謡曲っぽいメロディ。
音楽は宮川泰。彼のフィルモグラフィを見ると歌謡映画の音楽は多いものの、この時期こんなシリアスな映画はやってないみたい。
メンデルスゾーンと「いいじゃないの幸せならば」(いずみたく作曲ですが)。
二人の心象風景を象徴する曲として使ってるんでしょうが、なんか曲の格調の釣り合いが取れない感じで違和感ありあり。
こんなに頻繁に流すなら、も少し歌謡曲調でないメロディなら良かったのに。
良平さんがメンデルスゾーンなのは、過去を考えたら合点がいくし、あの哀調のメロディがぴったりはまるのですが、桑野みゆきはなー。
ラストシーンの良平さんが一人バーで彼女を待つ時に選んでかけた曲は「いいじゃないの幸せならば」。
桑野みゆきに心を持っていかれたということなんでしょうけど、なんだかな。