良平さんの遺した詩("童謡"と良平さんは言っていますね)からもうかがえるのですが、本当に子どもが好きだったんだろうということがわかる一作。
高橋英樹の医師が裏組織の秘密を知ってしまい、病院を辞め、巡回医療船に乗りますが、英樹を狙って船のヘルパーとして乗り込んでくるヤクザが良平さん。
巡回医療船の船長が殿山泰司で子どもが二人おり姉役が和泉雅子。
弟役の小学生の男の子と良平さんが二人だけで話すシーンがあるのですが、その時の男の子のアップになった笑顔がとても良いのですよ。
演技上の笑顔でなく心からの笑顔でした。
撮影の合間にその男の子と仲良くしてたかどうかは分かりませんが、きっと良平さんの子ども好きなお人柄が伝わってあの笑顔になったのではないかしら。子どもって正直ですからね。
後半、男の子は良平さんの所為で急病にかかってしまうのですが、それを知った良平さんが動揺する場面で、この男はヤクザだけど実はそんな悪者ではないんだなということがわかります。
あの男の子のいい笑顔があったおかげで、自然なつながりになっていました。